10月度のライブラリー リエバナ展示内容のご案内

ベアトゥスの黙示録註解書写本を中心に、ヨーロッパ中世の彩色写本を展示しているライブラリーリエバナです。
10月度の展示のお知らせです。 10月は展示写本をすべて入れ替えます。

 ライブラリーリエバナ 10月展示案内
【ベアトゥス写本】
9月に展示した「モーガン写本」と同系統の写本で10世紀後半に作られた2つの写本、「バルカバード写本」と「ウルジェイ写本」を展示します。特に「ウルジェイ写本」はオリジナルを忠実に再現したファクシミリ本です。

 
【ベアトゥス写本の挿絵】
9月に引き続き世界地図の紹介ですが、今月は「サン・スヴェール写本」と「アローヨ写本」を展示します。 「サン・スヴェール写本」は11世紀後半フランスで製作された写本です。「アローヨ写本」は13世紀に作られた大型の豪華な写本です。

サン・スヴェール写本  アローヨ写本
【黙示録写本】
10月は13世紀から14世紀にかけてイギリスやフランスで流行した黙示録写本から2つ紹介します。一つはイギリスで1255~1260年に作られた「ゲッティ黙示録」で、もう一つはフランスで1330年につくられたクロイスターズ写本です。

ゲッティ写本  クロイスターズ写本
【中世彩色写本】
今月は聖書のひとつのパターンとして流行した写本として「道徳聖書」と「貧者の聖書」を紹介します。
「道徳聖書」 1220年にパリで作られた聖書。最初に描かれているコンパスを持った創造主の挿絵が有名です。

道徳聖書   道徳聖書
「貧者の聖書」 15世紀初めにオランダで作られた聖書。「貧者」とは貧しい人という意味ではなく、修道会の三つの誓いである「純潔」「服従」「清貧」のひとつ「清貧」という意味での「貧者」です。挿絵は新約聖書の出来事が旧約聖書に予め語られているという予型論に基づく内容が描かれています。

ヨーロッパ中世の写本の世界が味わえます。ぜひお越しください。
場所は、豊田市駅近くの「VITS豊田タウン」の地下1階(市民ギャラリー前)です。外階段から降りて頂くと便利です。

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