6月の展示紹介
6月は5月の展示のベアトゥス黙示録写本群の内の2点を入れ替えて、下記4点(5冊)を展示します。
①マドリード写本(10世紀半ば) ・・5月に引き続き
②モーガン写本(10世紀半ば)・・2分冊にされた状態での展示
③トリノ写本・・5月に引き続き
④マンチェスター写本(1175年頃)
合わせて13-14世紀に製作された聖書絵本2冊を展示します。
①モーガン写本 奥付けに写字・挿画をMAIUS(マイウス)が行ったと記載
している当時の写本では珍しい事例。 保存状態はあまりよくないが、その後のベアトゥス写本の手本となった写本。
②マンチェスター写本(ライランズ写本) ・・大型で挿絵も金銀で彩色された豪華な写本で、ほぼ完全な状態で保存されてきた数少ない写本。
③道徳聖書 ・・教訓聖書とも呼ばれます。
1220年代のパリで作られたものの一つで、現存する唯一のフランス語写本(他はラテン語)。
道徳的な教育のために造られた絵本のようなもので、もっとも有名な挿絵は一番最初に描かれている神の絵で、カオスから円形の宇宙を設計するためにコンパスを使用している創造主神の絵です。