エチオピア聖書です。ゲエズ(ge’ez)語で書かれています。

ゲエズ語は紀元前より使用されている言葉で、10世紀には話し言葉では使われなくなったが、19世紀半ばまで書き言葉として残っていました。

製作年代が不明ですが、とりあえず容れ物として夫婦箱を作ってみました。なんとなく大事っぽく見えます。

 

 

 

表紙裏です。芯材を糸で結合しています。見返しの羊皮紙も破れ部を縫ってあります。

 

 

 

中身は全くわかりませんが、別のページにキリストのような絵もあるので、多分聖書ではと思っています。

全部で114葉になります。

 

ヘッドバンド は革紐を編んでいます。

Ethiopian codex のheadbandの編み方になっています。左図のように革で編んだheadbandを麻糸で本体に綴じ付けています。

 

 

 

本体の綴じつけも左図のようにペアになったリンクステッチで縫ったように2本の糸が綴じ部に見ることができます。(最初の綴じ部は3本になっています)

 

 

羊皮紙の破れ部を縫っているところが何か所かありました。

聖書だと思うのですが、挿絵の部分は赤で書かれています。本文も多分大事なところを赤字で書かれています。