10月の展示紹介

10月の展示写本の紹介です。

10月はベアトゥス黙示録写本群の中から、
10世紀の「バジャドリード写本」「エスコリアル写本」
11世紀の「ウルジェイ写本」「オスマ写本」「サン・スヴェール写本」

を展示します。

その他
挿絵入りで一番古い「ヴァランシエンヌ黙示録写本」(9世紀初期)と13世紀の「トリニティ黙示録写本」
を展示します。

10月展示案内

1)ヴァジャドリード写本(ヴァルカバード写本)

3か月で完成されたと記載されている写本です。
モーガン写本やマドリード写本同様の大きなアーモンド型の目が特徴で、耳が描かれていないのも共通です。

2)エスコリアル写本
エスコリアル写本の挿絵は、モーガン写本やジローナ写本と違い、青や赤はあまり使用されず、代わりに黄色や泥がかった茶色・ダークグリーンに塗られ、それはのちのコゴーリャ写本にも受け継がれます。

3)ウルジェイ写本
10世紀後半にスペイン北部のアストゥリアス東部で作られた。ロマネスク様式のモサラベ風の90の彩色挿絵が描かれています。

4)オスマ写本
挿絵は濃い赤や黄と共にエメラルドグリーンや薄青の背景色が特徴です。特にエメラルドグリーンは他に例を見ない美しい色調です。

5)サン・スヴェール写本

ベアトゥス写本の中で唯一ピレネー山脈を越えたフランスの修道院で制作された写本で、他の写本とは一風変わった挿絵になっています。

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