ベアトゥス黙示録註解書の写本展が始まりました
豊田市中央図書館で『中世ヨーロッパの黙示録の世界』と題した写本展示会が始まりました。(5階企画展示コーナー)
10世紀から13世紀にスペインを中心に製作された「ベアトゥスの黙示録註解書」の写本群のファクシミリ本を展示しています。
「ベアトゥスの黙示録註解書」は8世紀末ごろにスペイン北部のリエバナの修道院にいたベアトゥスという修道士が記した黙示録の解釈を集めた写本ですが、それをもとにして多くの挿絵入り写本が10世紀から13世紀にスペインを中心に作られ、当時の黙示録の世界を挿絵に具象化させています。展示されているファクシミリ本はオリジナルの写本の質感を再現したものが多く、1000年前の写本の世界を味わうことができます。
今回は、残存する『ベアトゥスの黙示録註解書』の挿絵入り完本写本22点のうち20点を展示しています。
貴重な機会ですので中世の彩色写本にご興味のある方はもちろん、カリグラフィーや昔の製本などにご興味のある方もぜひご来場ください。
2月26日(木)までの開催です。