ライブラリー リエバナ 6月の展示内容

ヨーロッパ中世の彩色写本のファクシミリ版を展示しているライブラリーリエバナです。

6月度の展示のお知らせです。

   220529 6月展示案内

ベアトゥス写本のうちの4点の写本で、「太陽をまとう女と竜」の挿絵を見比べてください。写本は年代順に、モーガン写本・ジローナ写本・ファクンドス写本・シロス写本を展示します。「太陽をまとう女と竜」は『ヨハネの黙示録』12章に描かれる幻視ですが、次々に起こるいろいろな現象を両開きページにわたる挿絵の中に場所を変えて描いています。(異時同時図法というそうです)

ファクンドゥス写本

太陽をまとう女と竜

・太陽を身にまとい、月を足の下に、12の星を冠にした女が出現する。(挿絵左上)
・中央の竜は女が子を産んだら食べようとしていた。女は男の子を産み、その子は髪の玉座に引き上げられる。(挿絵右上)
女は荒野に逃げ込み、天では大天使ミカエルたちが竜に戦いを挑み、龍を打ち負かす。(中央上)
竜と全人類を惑わすものは地上に投げ落とされる(右下)
竜は女を追うが女には鷲の翼が与えられて荒野に逃れると、龍は口から川のような水を吐き出して女を押し流そうとするが、大地が女を助けた。(左下)  (「世界でもっとも美しい装飾写本」 田中久美子著より)

ほかの3つの写本です。

ジローナ写本  シロス写本 モーガン写本

これら4写本は同系統(Ⅱ群a:モーガン写本、ファクンドゥス写本、シロス写本、Ⅱ群b:ジローナ写本)の為、場面が描かれている場所や構図はほぼ同じです。ただ、竜の首の出方や女の足元の月など細部はそれぞれの写本で異なっていますので、よく見比べてください。

このほかに、前後の時代に作成されたヴァランシエンヌ黙示録写本とトリニティ黙示録写本も展示します。合わせて、14世紀のイギリスで製作された2つの詩篇写本、ラットレル詩篇写本とマックルズフィールド詩篇も展示します。開館日はこちらで確認ください。(6月29日(水)はお休みです)

ぜひお越しください。

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