1月の展示の紹介です

1月の展示写本の紹介です。

1月は中世前期に描かれた黙示録写本を中心にみていただきます。
10世紀半ばにスペインで製作された4点のベアトゥス写本と、ベアトゥス黙示録より古く9世紀初頭にフランス(あるいはドイツ)で製作された残存する最古の挿絵入り黙示録2点を展示します。

  231230 1月展示案内

 

①マドリード写本

10世紀前半に制作された最初期のベアトゥス写本
挿絵が切り取られている箇所が多く、当初60 点以上あったと考えられる挿絵が29 点の絵図しか残っていない。

②モーガン写本

マドリード写本と並んで一番初期の完本写本で、マドリード写本と違い落丁は30 葉ほどと少ないと推測。
奥付けに写字・挿画をMAIUS( マイウス が行ったと記載している。当時の写本では写字生などの名前などは記載されないのが普通であったが、ベアトゥスの写本には記載されているものが多い。制作年についてはJ. ウィリアムズは940 945 年頃としている。

③バルカバード写本

970年6 月から9 月にかけて、レオン王国(スペイン北部)のバルカバード修道院にて製作された。写字・挿画はオベーコ。
モーガン写本と同系統の写本。

④ジローナ写本

114点の挿絵はほぼ完全な姿で残っており、写本の大きさも縦が約400 ㎜ もあり、12 世紀以降に制作されたマンチェスター写本などを除けばウルジェイ写本と並び当時最大の写本でした。

写本の最後の署名から、976 年7 月6 日におそらくタバラの修道院で完成しました。挿画はエメテリウス
タバラ写本も制作 とエンが行いました。
挿画はエメテリウス タバラ写本も制作 とエンが行いました。エンは女性名で修道女と考えられます。このことから女性も写本の制作に参加していたことがわかります。 当時の修道院は男女が厳密に分けられていなかった)

⑤トリーア黙示録写本

フランス北西部で製作された残存する挿絵入り黙示録で一番古い写本。

⑥ヴァランシエンヌ黙示録写本

9世紀初頭 第1 四半期 にフランスあるいはドイツで制作されたカロリングスタイルの黙示録写本。トリーア写本と共に、黙示録の完全なテキストと挿絵を伴う残存する最初期の彩色写本。

ヨーロッパ中世の写本の世界が味わえます。
場所は、豊田市駅からすぐ近くのVITS豊田タウンの地下1階(旧市民ギャラリー前)です。 外階段から降りてください。ぜひお越しください。

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