8月の展示の紹介です
8月も7月とほぼ同じ内容の写本を展示します。
(1)ベアトゥス写本のなかで少し毛色の変わった挿絵が見られる写本を中心に展示します。
①サン・スヴェール写本 ・・フランスで制作された唯一のベアトゥス黙示録註解書写本。11世紀中ごろの製作。
②オスーマ写本 ・・1086年の制作。挿絵の濃い赤や黄と共にエメラルドグリーンや薄青の背景色が特徴。
③ナバーラ写本・・12世紀末の制作。挿絵の地に使われている紫色が特徴。
④ベルリン写本・・12世紀に中部イタリアで制作された。イベリア半島以外で制作された珍しい例。ペン画に薄い着色が特徴。
⑤リスボン写本・・1189年のポルトガルで制作された写本。 黄色とオレンジの蛍光色が特徴。
(2)小説『 薔薇の名前 』の表紙や、映画の中に出てきたベアトゥスの黙示録註解書写本『ファクンドス写本』を展示します。
そのほか所蔵写本でご覧になりたい写本がありましたら、事前にご連絡いただければ用意させていただきます。