「中世ヨーロッパ彩色写本展」開催中です
昨日4月28日より、豊田市民ギャラリーにて「中世ヨーロッパ彩色写本展」を行っています。
今日は雨というあいにくの天候でしたが、わざわざご家族でお二人の方が東京より来ていただきました。
おひとりは中世スペイン美術をご専門とする東京外国語大学准教授の久米順子先生ご一家でした。先生にはいろいろベアトゥスについてご質問などをさせていただいた際に、素人からにも関わらずご丁寧なご指導を戴いたことがあり、今回の展示会についてもご案内をさせてもらっていました。ご専門なのでファクシミリ本もほとんど見られていると思うのですが、一部初めてのものもあるとのことでご熱心に見られていました。
久米先生とモーガン写本
もうひとかたは、奈良のNPO書物研究会のリモート講座を受講されている方で、板倉先生からの紹介で来られたとのこと。ありがたいです。もともとベアトゥスの黙示録註解書写本に興味を持たれていたので、ご家族で来られたそうです。とても熱心に見ておられていました。
今回の展覧会はできるだけ中世の写本の雰囲気を味わってもらいたいと思い、実際にページをめくっていただけるようにしました。本物の羊皮紙の写本はごく一部ですが、羊皮紙の硬さや厚さ・シワなども複製したファクシミリ本で、写本をめくる感じなど質感を感じてもらえればと思います。
5月2日(月)まで開催しています。 ぜひお越しください。