10月の展示紹介
10月も、大型写本の展示です。ベアトゥス黙示録写本は9月と同じ大型の写本を4冊展示します。
一番大きなLas Huelgas写本は見開きにすると縦520㎜×横728mmと特大の写本になります。
ベアトゥス黙示録写本群のなかで特に大型の写本4点・・Las Huelgas写本、Manchester写本(Ryrands写本)、Cardena写本、Arroyo写本
その他の2冊は「トリニティ黙示録写本」と「道徳聖書(教訓聖書)」に入れ替えての展示です。
【トリニティ黙示録写本】
大きさは 縦435×横320
13世紀半ばに英仏で流行した黙示録の中でも特異な位置にある黙示録。当時の写本としては大判(435×320)の写本で、豪華絢爛に彩色されていることから、高貴な身分の人に献呈されたと考えられる。
【道徳聖書(教訓聖書)】
大きさは 縦344×横260
1220年代のパリで作られたものの一つで、現存する唯一のフランス語写本(他はラテン語)。
道徳的な教育のために造られた絵本のようなもので、もっとも有名な挿絵は一番最初に描かれている神の絵で、カオスから円形の宇宙を設計するためにコンパスを使用している創造主神の絵です。