9月の展示の紹介です

9月は保有している複製本のなかで特に大型の写本を中心に展示します。
(1)ベアトゥス黙示録写本群のなかで特に大型の写本4点・・Las Huelgas写本、Manchester写本(Ryrands写本)、Cardena写本、Arroyo写本
(2)時祷書や黙示録写本で大型の写本2点・・ベリー公の「大時祷書」、「貧者の聖書と黙示録写本」

 240825 9月展示案内

①Las Huelgas写本

ベアトゥスの黙示録写本群のなかでもひときわ大きな写本で、縦520×横364もあります。ヨハネの黙示録に関する約70点の挿絵とダニエル書の聖ヒエロニムスによる解説に伴う10点の挿絵を含みます。

②Manchester写本 (Ryrands写本)

これも縦454×横326と大型の写本です。ほぼ完全な状態で保存されてきた数少ない写本です。後期‎‎カロリング文字‎が2列に書かれ、110点の挿絵が金銀で鮮やかに彩られています。

③Cardena写本

縦445×横300の大きさの写本です。

51点におよぶ細密画は極めて美しく、 本書の製作に関わった装飾画家たちの技術の高さと繊細さ・緻密さを物語っており、 赤・青・緑の色調が金箔の輝きと一体化した活気のある鮮やかな図像と、 熟練した写字生による文章とが完璧な調和を作り出しています。

④Arroyo写本

縦440×横305の写本です。アローヨ写本は現存する挿絵入りのベアトゥス写本群の中では最も新しい作品で、先の3写本との関連も深い写本です。

⑤ベリー公の大時祷書

「大時祷書」という名前は、ベリー公の財産目録の「きわめて大きく、いとも美しく豪華な時祷書」という記述に由来する。400×300という紙葉の大きさは時祷書としては異例である。

貧者の聖書及び黙示録写本

一般的な「貧者の聖書」に黙示録を加えたもの。

大きさは480×330と羊皮紙写本としては大型の写本。

ほかにもご覧になりたい所蔵写本がありましたらご連絡ください。

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