ライブラリー リエバナ 1月の展示内容お知らせ
ヨーロッパ中世の彩色写本をファクシミリ版を中心に展示しているライブラリーリエバナです。
1月度の展示のお知らせです。
ベアトゥス写本は10世紀から13世紀にかけて制作された完本写本が22点残存していますが、その中で10世紀末ごろに制作されたものが6冊と一番多いです。
今月はその中から4冊を展示します。
(1)ジローナ写本 ・・975年に完成
(2)コゴーリャ写本・・10世紀第4四半期に制作
(3)ウルジェイ写本(前半部分) ・・10世紀第4四半期に制作
(4)エスコリアル写本 ・・10世紀末頃制作
その他に以下の写本を展示します。
(5)トーリア写本・・9紀初期に制作された、残存する挿絵入り黙示録写本で一番古い写本。
(6)ジャン・デュヴェ黙示録版画集・・1546-1555年頃 フランス リヨンで発行。
黙示録の木版画ではDürer(1471-1528, ドイツ)が有名ですが、ほぼ同時代に生きたジャン・デュヴェは、フランスの金細工師、彫刻家であり、版画家としても活躍。Dürerに張り合って制作されたようです。
(7)道徳聖書(教訓聖書) ・・1220年代のパリで作られたものの一つで、現存する唯一のフランス語写本(他はラテン語)。
第1段目と第3段目には聖書図像が描かれ、第2段と第4段にはそれに対応する註解図像が描かれるという構成になっています。
ヨーロッパ中世の写本の世界が味わえます。
場所は、豊田市駅からすぐ近くのVITS豊田タウンの地下1階(市民ギャラリー前)です。 外階段から降りて頂くと便利です。ぜひお越しください。