ファクンドゥス写本(Facundus Codex) 【J】
(フェルナンド1世と王妃サンチャの写本(Códice de Fernando I y doña Sancha)
系統 Ⅱ群a
製作年代 1047年頃
製作地 サン・イシドロ参事会聖堂旧蔵(レオン)
製作者 写字 (写字・挿画)Facundus
大きさ 縦360 幅280 (2コラム 35行)
枚数 312葉
挿絵の数 98点
言語 ラテン語
書体 西ゴート書体
現所蔵場所 マドリード、国立図書館、Vitr.14-2
ファクシミリ発行会社 Club Bibliófilo Versol
ファクシミリ発行年 2006年
13世紀に制作されたラス ウェルガス写本を除くと、修道院ではなく王室の依頼で制作された唯一のベアトゥス写本です。
系統はモーガン写本と同じⅡa群です。
大きさは他の写本と比較しそれほど大きくはありませんが、全312葉と一番大部な写本になっています。
また、金・銀・紫がふんだんに使用され、豪華な挿絵が98点描かれています。
挿絵の特徴として、その大胆な色彩対比と明快なデザイン性、さらに王家の特注品であるためか、玉座・祭壇等に金彩の使用が目立つ。それにもかかわらずモサラベ特有の繊細な装飾感覚に満ちている。 (参考:ベアトゥス黙示録註解:辻佐保子)